新たに社会人になる新入社員は希望と不安、両方の思いを胸に会社にやってきます。社会人経験のない彼らは特に仕事に対する不安は大きいものです。

本当に自分は仕事についていけるのか?早く仕事を覚えて少しでも会社の役に立ちたいなど、様々な思いを抱いていることでしょう?

そんな彼らには着実に成長して欲しいというメッセージをスピーチに込めるのに最適な5つの名言を紹介します。入社式の祝辞なので、参考にしてみて下さい。


「速やかに生長するものは早く枯れ、徐々に生長するものは永存する」
ホーランド(アメリカのジャーナリスト・小説家)
人に遅れをとったからといって、そんなに焦ることはない。ゆっくりでも良いから、自分のペースで着実に歩むことが、今一番必要なことだということ述べているのではないでしょうか?

「一足飛びに山の頂上にあがるもの、一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、結局は同じことになる
山本周五郎「ながい坂」(昭和期の小説家)
目指すのが頂上であれば、早い遅いの違いだけである。違うのは頂上で何をするかであって、それは早い遅いとは全く無関係である。ゆっくりと頂上へ向かった者の方が、頂上で行うことを考え定めることができるということであろう。


「九層の台の累土より起こり、千里の行も足下より始まる
「老子」(中国古代の思想書)
九層の高い建物もひと盛りの土から築かれ、千里の道のりも足元の一歩から始まる。物事はすべて一つ一つの積み重ねから成り立つものだということ。

◆サンプル例文
中国の老子の中にこんな言葉があります。「九層の台の累土より起こり、千里の行も足下より始まる」九層の高い建物もひと盛りの土から築かれ、千里の道のりも足元の一歩から始まるという意味です。皆さんの社会人生活は今、始まったばかりです。一歩ずつ着実に歩を重ね、わが社の社員として成長していって下さい。

「遠きに行くに、必ず近きによりす
「中庸」(中国古代の思想書)
遠くに行く場合でも、身近な一歩から始める。いきなり高い目標を立てることなく、身近なところから着実にやるのが良いという意味。

「人の一生は重き荷を負うて、遠き路を行くが如し。急ぐべからず
徳川家康(戦国時代の武将)
重い荷を背負って急げばすぐに息切れをして進めなくなる。急がず着実に行くのが良いということ。